ハンギョレ新聞(韓国)「平和運動家としての父を尊敬」

ハンギョレ新聞(韓国)2014年9月29日

平和運動家としての父を尊敬…脱統一教の歩み

‘地球村平和指導者大会’連

文顕進グローバルピース財団世界議長

 

 

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ご存知のように、彼は188㎝の高い背に達弁であった。慣れない韓国語ではなく、通訳を立て英語で語られたが、まるで大衆演説をするかのようによどみがなかった。1時間30分余りの間、韓国で初めて出版した著書<コリアンドリーム>(ソダム出版社)を紹介しながら、彼はずっと“アイデンティティ”“統一”“運命”という言葉を繰り返した。

 

“サブタイトルとして‘統一韓国のビジョン’と付けられたように、この本は統一の過程や政策に関するものではない。統一の過程に先立って先行されるべきであり、統一の過程の中でコンパスのような役割をするビジョン、すなわち韓民族の歴史とアイデンティティと運命のビジョンに対する情熱を込めた小考である”

 

しかし、今までの彼自身のアイデンティティを規定してきた“統一教”に対しては一言も言及しなかった。彼は文鮮明統一教総裁の3男である文顯進(45·写真)グローバルピース財団(GPF)世界議長、兼UCI供財団理事長である。彼は29・30日、ソウル・グランドヒルトンホテルにて‘2014地球村の平和を実現するための指導者大会’を開き、<コリアンドリーム>出版記念トークコンサートも開催した。

2007年、グローバルピース財団を創設して以来‘宗教指導者ではない世界平和運動家​​’を標榜し、独自の歩みを歩んできた彼は、父親を亡くしてから初めて国内での公式活動に乗り出した。

統一ビジョンを盛り込んだ‘コリアンドリーム’出版

2007年、GPF創設後の平和運動

NGOなどの草の根統一運動重要

国民も心·行動で備えなければならない

2009年、統一協会、後継隊列から外れ

財団と訴訟を行い、違う道

「4歳の時からアメリカで育ったせいか‘どこの国の人なのか’いつも質問を受け、自然に家庭のいきさつと韓国の歴史に興味を持つようになったが‘弘益人間’の建国理念を発見し驚いた。今日の世界をリードするヨーロッパ文明よりも前に、アメリカの独立宣言にも出てくる‘生命・自由・幸福の追求’という天賦人権の精神を5千年前にすでに悟った韓民族であったと誇りを感じた」

 

彼は“コリアンドリーム”に先立ち、コロンビア大学で歴史学を専攻し、卒業論文に1945年から50年にかけての解放と韓国戦争時における韓半島をめぐる葛藤状況を調査した理由から説明した。

 

本でも書いたように、彼は「弘益人間のアイデンティティ‘すべての人間を利する’とし人類に奉仕することは神によって定められた私たち民族の運命である。その始まりは、このような使命を実現する、統一された多くの国家を建設すること、すなわち統一である」と主張した。続いて彼は「分断66年は5千年の歴史の中で、海水に落ちた一滴の雨水に過ぎない」とし、今、韓半島統一の機運がいつになく高まり、電撃的な統一の可能性もあるだけに準備をしなければならない時であると強調した。

 

「今、南北関係が停滞しているので、私の言葉が夢想のように聞こえるかもしれない。しかし、統一は朴槿恵大統領と金正恩国防委員会第一委員長の両首脳が会って合意したとして成されるものではない。国民一人ひとりが統一を夢見て一つになった民族の将来を信じ、各自の心と行動で準備することがより重要である」

 

このように、非政府組織(NGO)をはじめとする草の根統一運動の必要性を強調した彼は、2012年8月、370以上の市民団体が参加した中で、グローバル・ピース・フェスティバルを開き‘統一を実践する人達’(統一天使)を結成し‘統一宣言’を宣言した。

しかしその年の9月、亡き父文総裁の葬儀の際、慰問もできなかったことで知られているなど、彼と統一教財団は葛藤してきた。上の2人の兄を早くに亡くし、彼は事実上、長男として天宙平和連合(UPF)共同議長、世界平和青年連合世界会長をはじめとする重要な役職を務め、統一教会の後継者として育てられた。しかし2009年の初め、父の90歳の誕生日の時、7男である文亨進牧師が公式に後継者として指名され、彼には国際活動の部門のみ与えられた。以来、教団と彼の経営する企業との間に資産をめぐる訴訟が相次いだ。代表的なものには、2011年、ソウル汝矣島に建てられていた‘パークワン’の土地の所有権をめぐる統一教財団との訴訟である。去る7月、最高裁にて彼が管轄するUCI系列の施工会社Y22·ディベロップメントが最終的に勝訴した。

このため、後継競争をめぐる葛藤として世間の耳目が集まる度に彼は「私とは全く関係ない」或いは「興味がない」と距離を置いてきた。今回の本で自身が主張した統一運動と亡き父による影響に関する質問にも彼は言葉を慎んだ。しかし本頭に明らかにされた「この本を生涯コリアンドリームの実現を熱望してきた先父文鮮明総裁に捧げる」という献辞を見せた。

彼は本の中で「父は宗教を越えて、韓半島の統一は世界平和を実現するための重要な基盤であるとされた。1991年、金日成主席との劇的な出会いを通して北朝鮮の扉を開く道を開拓された」と統一教会の創始者としてではなく、平和・統一運動家として父を尊敬するという意味を明らかにした。

実際に彼は、両親の大家族主義により9人の子女がいる。彼はジュリアード音大出身のピアニストである夫人(郭全淑・郭錠煥前統一教財団理事長の娘)による献身のおかげという致辞も忘れなかった。

「統一韓半島のビジョン、原則と価値」をテーマとした今回の指導者大会の組織委員会は、国内統一関連団体をほぼ網羅した400以上の団体が参加しており、国会、統一未来フォーラム、統一部、平和問題研究所などが後援しており、国際的な著名人も多数、招請者として訪韓した。

今後、国内の活動を広げていくという彼の‘脱統一教会’の歩みが注目される。

 

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