統一教「王子の乱」文国進(四男) 対 文顯進(三男) (韓国 新東亜2011年6月):3の1

新東亜 2011年6月号(日本語訳)

統一教「王子の乱」

ニ主役電撃インタビュー

統一グループ会長文国進(四男) UCI長文顯進(三男)

統一グループ会長文国進(四男)

「兄は創始者の意に逆らったサタンであり堕落した天使長」

●後継者問題は終わり、だれも再論できない

●父をメシアと信じてこそ救援を受ける。

UCI会長文顯進(三男)

「父を盲目的に信じて救援を受けるのではない」

●父は統一教創始者ではない

●権力と金の力で指導者になるのではない

文国進/統一グループ会長 (文鮮明の四男)

「兄は創始者の意に逆らったサタンであり堕落した天使長」

●ヨイドの土地を勝手に処分したのは信徒を蹂躙したこと

●後継者問題は終わった、だれも再論できない

●私の父をメシアと信じてこそ救援を受ける。

●統一教が世界の過半数宗教となるだろう

文顯進/UCI会長(文鮮明の三男)

「父を盲目的に信じて救援を受けるのではない」

●父をメシアとして信じるのかと?父は人類に貢献する方

●地位や権力と金の力で指導者になるのではない

●弟がどんな行動をしようが、兄としての品位を守る

●私は宗教の箱には閉じ込められない。父も統一教の創始者ではない

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総体的難局である。路線・財産・ヘゲモニー争いが激しい。牧会者達が激憤する。弟が兄を相手どって訴訟を起こしたとか、息子が母を相手どって訴訟を起こしたとか、というマスコミの報道に統一教元老たちは舌を打つ。しかし、そうしながらも沈黙する。

統一教にどういうことが起きたのか。

王子の乱という抹消を刺激する表現が言論紙面に上がっては下りる。後継者争いあるいはヘゲモニー争いが激しいということである。統一教あるいは統一運動創始者である文鮮明総裁の三男の文顯進氏(42歳)と四男の文国進氏(41歳)が騒動の中心に立っている。

四男が強者、三男が弱者である。文国進世界基督教統一神霊協会維持財団(以下統一教財団)理事長兼統一グループ会長は統一教の実権者である。韓国・日本の組織と統一グループを掌握した。財政権、人事権も握り締めた。

文顯進UCI会長兼GPF財団理事長は、統一教が1977年立てた国際組織UCIの資産を土台として活動している。統一グループのようにUCIも企業群を率いている。文顯進会長は文鮮明総裁の事実上の長男だ。長男と次男は各々2008年、1984年に死亡した。

記事を三つの部分に分けた。<1部>は統一教で起こっていることを扱った。<2部>では文国進理事長と面会した。<3部>は文顯進会長インタビューである。二世紛争が起きた後三男、四男が対談に応じたのは「新東亜」が初めてである。

1  統一教にどういうことが

1・後継者争いか

2010年6月5日文鮮明総裁は夫人韓鶴子氏(68歳)の助けを受けて、七男文亨進氏(32歳)を後継者に指名する宣布文を作成した。文鮮明総裁がこの日作成した文書の内容はこうである。

「萬王の王は1人の神様、真の父母様も1人の父母、万世代の百姓(民)も一つの血統の国民であり、一つの天国の子女である。天宙平和統一本部も絶対唯一の本部である。その代身者、相続者は文亨進である。その他の者は異端者であり爆破者だ。以上の内容は真の父母様の宣布文である。」

宣布文で代身者、相続者と指定された文亨進氏は統一教世界会長を任せられている。五男文權進氏(36歳)は統一教あるいは統一運動に関与しない。六男文榮進氏は1999年に死亡した。

 「現実が...、ああ、全くもう」

文亨進会長の家族、あるいは側近とみえる人が文鮮明総裁が宣布文を作成する過程を撮影したが、このビデオが外部に流出した。ビデオに登場する文鮮明総裁は高齢のせいなのか聡気が以前にはおよばない。夫人韓鶴子氏が読むままに文を書き取る題目も出てくる。文鮮明総裁夫婦のこの日の対話の中の一部を記す。

韓鶴子:「世界宣教本部会長の言葉だけ聞け」という言葉は書きませんか?それがアボジのみ言葉じゃないですか?すべての宣教国は、すべての統一百姓は世界宣教本部の公文指示事項だけ認定しなさいということにサインするのはいやですか?インターネットに載せれば何の問題もないです。食口たちが知れば顯進が言う事を聞くんじゃないですか。世界宣教本部をちょっと立ててあげなさいということです。

文鮮明:そのようにするの、全部みなここに入っている。

韓鶴子:だから世界宣教本部から出る公文だけを百姓は信じなさいと。

文鮮明:なぜ何度もそうしろというんだ?なんで?

韓鶴子:その一言が重要だと思うからです。宣教本部を認めようとしないから。それをちょっと助けてあげてくださいということです。

文鮮明:ああ、認定がなんだというんだ、亨進が本部にここにみな文亨進なのに。ホホーッ。

韓鶴子:それでも今現実が、ああ、全くもう。

「食口たちが知れば顯進が話を聞くんじゃないですか」という言葉は、三男文顯進会長に従う人が少なくないということを意味する。「宣教本部を認めようとしないから」、「それでも今現実が、ああ、全くもう」という言葉は、七男文亨進会長の立地がしっかりしていないことを傍証する。統一教関係者は「文国進・文亨進兄弟の後には韓鶴子女史がいる」と話した。

後継構図から押し出された三男

統一教は宗教であり企業だ。文国進理事長が統一教が運営する企業を任され、文亨進会長が宗教としての統一教の責任を負うことで後継構図が組まれたが、文国進・文亨進体制が不満であると考えるグループもまた少なくない。

公式後継構図から押し出された文顯進会長はUCIの資産を土台にGPF(グローバル
ピース
フェスティバル)というNGOをたてて独自の基盤を構築した。「宣教本部を認めようとしないから」という韓鶴子氏の表現は海外組織の相当数が七男でなく三男に従っていることを示していると見られる。文国進理事長が導く統一教財団は、「GPF活動は創始者の意志と無関係だ」と規定した。

文顯進会長はある期間、後継構図で最も先んじたという評価を聞いた。統一教でその位置付けが弱くなったのは2009年の初めである。「所信を曲げない性格のせいで脱落したと理解する」と統一教幹部は伝えた。それでも彼は後継者教育を受けていた時に構築した人脈、力量を土台に統一教の海外資産および組織の相当部分を掌握した。

文国進理事長と文顯進会長は一様に、「『後継者争いが起こった』という外部の見解は事実と違う」と主張した。

「資産に対する所有権が明らかである会社とは違い、宗教のような信仰の世界で信徒を所有することができると見ますか?人を所有することができると見ますか?違います。物質的資産を所有する会社とは違います。誰が後継者イシューを始めたのかは知りませんが、これが重要な懸案だとは思いません。」(文顯進会長)

「後継争いという言葉は正しくありません。文鮮明総裁は昨年6月5日統一教の相続者、代身者として文亨進世界会長を決めて下さった。全世界の統一教人はこの決定と関連して文亨進世界会長を歓迎し尊敬している。その部分は総裁ご夫婦の絶対的固有権限により後継問題は終結した。」(文国進理事長)

文顯進会長をあからさまに支持することはないが、文国進・文亨進体制をややななめに眺める統一教元老と牧師も少なくない。これらの懐疑的視線は文国進理事長が押しつけた教会構造調整と企業式教会運営に対する反発から始まったという側面もなくはない。

最近文国進・文亨進体制に異常な気流が感知されたこともある。ある統一教幹部の説明である。

「流れている事情を一歩遅れて把握した文鮮明総裁が、文国進会長側近3人を解雇しなさいと指示した。黄善祚天宙平和統一連合韓国会長を中心に立てて、文国進・文亨進兄弟はその下でもっと学びなさいという要旨として知らされた。文鮮明総裁が親政体制復帰を宣言したと解釈された。すると黄善祚会長に対する攻撃が始まった。誰かが黄善祚会長の不正疑惑を流した。結局文鮮明総裁が海外巡回に発つことで事案が整理された。文国進・文亨進兄弟が危機を克服したのだ。」

2・真実か偽りか、「息子が母を相手に訴訟した」

4月25日文鮮明総裁がヨーロッパに発つという中で、文国進・文亨進体制が異常な気流を潜ませたと見られた。しかし、統一教元老グループと一部の指導者を騒がせることが再び発生した。文顯進会長が韓鶴子氏を相手に239億ウォンを返してくれという訴訟を起こしたと新聞、放送が報道してからである。中央日報が、「文鮮明の三男、母を相手に238億訴訟」という題名で第一報を書いた。(5月2日付参照)その翌日朝鮮日報は一面全体を使って統一教内紛を扱った。(5月3日付参照)一番最初に報道した中央日報の記事を読んでみよう。

「ソウル西部地方法院によれば文鮮明総裁の三男顯進氏が運営するグループの系列会社のワシントンタイムズ航空(WTA)は母親の韓鶴子氏が代表である世界平和統一家庭連合宣教会(統一教宣教会)を相手に不当利得金238億7500万ウォンを返してくれという訴訟を起こした。韓氏は顯進氏をはじめとして文総裁の四男国進(41歳、統一グループ会長)、七男亨進(32歳、統一教世界会長)氏の実の母である。」

この記事は弟たちとヘゲモニー争いを行っている文顯進会長の立場では致命的内容だ。後継者争いで押し出された息子が母を相手に金を出せと訴訟を起こしたと記事が読める。しかしながら、内部事情を知る統一教人士たちは矢を文顯進会長でなく、統一教財団に向ける。

文顯進会長と統一教財団は一様に、「文鮮明三男、母を相手どって238億訴訟」という記事は誤報だと主張した。文顯進会長は、「法人会社資金返還訴訟に過ぎない」と言いながら、訂正報道を要請した。統一教財団も、「マスコミの報道は事実と違う。下の者たちの間で起こったこと」と明らかにした。両側の意見を総合すれば事件の実体は以下のごとくである。

[統一教宣教会を相手に訴訟を起こしたWTAはUCIの子会社である。238億7500万ウォンはWTA代表理事であったが解任されたJ氏が、韓鶴子氏代表の統一教宣教会に2009年11月9日送金した。文顯進会長はこの日J氏を解任した。J氏は文国進理事長の側近である。解任直後お金を不法に送金したというのがWTAの主張であり、J氏は解任された事実を知らない状況で借用証を受けて宣教会に金を貸したと主張する。J氏は統一教が運営するワシントンタイムズの社長であったし、2005年に北朝鮮を訪問して金正日国防委員長に会ったこともある。]

「統一教の名誉が傷ついた」

UCI関係者は文国進理事長の側近が仕掛けた「罠」にかかったと主張した。統一教財団の主張のとおり借りたお金であれば借金を返済すればそれだけだが、意図的に返済せずに訴訟させるように誘導したということだ。悖倫兒として責め立てようとする統一教財団の者たちの陰謀にひっかかったという主張である。

文鮮明総裁を至近距離で補佐するK氏が、訴訟された宣教会の事務総長を現在担当しているが、彼はやはり文顯進会長によってUCIから解任された。K氏は昨年2月世界各国の統一教指導者たちの前で文顯進会長が母を相手に訴訟を起こしたとして彼を引き降ろしたことがある。

統一教財団関係者は、「中央日報と朝鮮日報の報道のせいで内部で騷ぎが起こった。私たちが言論に情報を流して報道させたと誤解する人がいる。私たちも報道機関に抗議している。マスコミの報道は事実と違うので、この部分と関連する記事を書かないほうが良い」と明らかにした。

一部信徒は統一教財団が、「文顯進失脚」の一環として情報を流したし、それによって統一教の名誉が傷ついたと考える。一部の元老たちも似た考えを持っていると統一教事情に精通したある要人は伝えた。このような推測は事実と違うと見られる。統一教財団が報道過程に介入した痕跡はない。

持ち株会社のUCIの子会社のWTAの代表が、母が代表である法人を告訴したという事件であるが、これまたJ氏・K氏を解任する過程で起こったことという点に照らして主導権争いから始まったと見なければならない。文顯進会長は、「訴訟は後継構図とは何の関係もない」と主張した。

3・ヨイドの土地争い・弟が兄を相手どり訴訟した

ソウル市、ヨンドンポ区、ヨイド洞パークワン工事現場は、労働者は去り曇った天気のようにうらさびしい。この現場と肩を並べるSFIC(ソウル国際金融センター・56階)建築工事が活気に満ちているのとは対照をなす。パークワンは72階建てと56階建ての摩天楼二棟を作るプロジェクトだ。2兆3000億ウォン規模に達するこの事業をめぐって訴えが起こり、昨年11月に工事が中断された。

統一教財団が、工事が中断された「ヨイドの土地」の所有主である。地上権はY22という所が持っている。この会社は2005年統一教財団から99年期限の地上権を確保した。

訴訟は土地所有者と地上権所有者の争いだ。統一教財団は昨年10月ソウル中央法院に地上権登記抹消訴訟を提起した。Y22に譲り渡した地上権を返してもらうというのが訴訟の骨子だ。Y22が統一教財団を欺瞞して契約を結んだというのが統一教財団の主張だ。Y22は文顯進会長が掌握しているUCIの関連会社である。

統一教財団は、Y22が高層建物二棟を未来アセットをはじめとする金融会社に売却することにしたというマスコミの報道に激憤した。聖地であるはずの所を自分勝手に処分しようとするという主張だ。定款変更および主務官庁許可を経ておらず、欺瞞されて締結したので契約が無効だというのが文国進理事長側の意見である。反面、文顯進会長側は、「正常になされた契約を後になって問題にしている。工事中断により物的被害がこの上なくはなはだしい」と主張した。

ソウル地方法院は2月21日、「欺瞞にあったとか錯誤によって契約を締結したことを認定するには不足である」として、統一教財団が要求した工事中止仮処分申請を棄却した。

文顯進会長が小戦闘で1勝をおさめた局面であるが、財産争いは血も涙もない局面として継続している。両者が戦いを止めて譲歩するとか、悪い感情を解く公算は小さいようだ。

汎統一教が保有した最も重要な土地

ヨイドの土地は汎統一教がソウルに保有した不動産中で最も重要である。土地をめぐる争いは財産の争いであるが、主導権争いとも連結される。

2005年統一教財団がY22と契約を結ぶ時、財団理事長は文顯進会長の妻の父の郭錠煥氏が任せられていた。その頃、彼は統一教の第ニ人者と呼ばれたし、婿の文顯進会長は後継者教育を受けていた。統一教公式文書に「郭錠煥ファミリー」という単語が登場するが、これは聖地を自分勝手に処分しようとする勢力を示す。文顯進会長が持った影響力に傷をつける手段として訴訟が活用されるというのである。

文国進理事長は、「私たちは郭錠煥ファミリーが責任ある位置にいる時に多くのことを委任して進行したが、早く全てのものを原状復旧して帰ってくることを期待している」と話した。

4・ヘゲモニー争い・「底辺の民心を捉えろ」

統一教が米国で発行するワシントンタイムズはUCIの子会社だったが、現在は文国進理事長が経営権を確保した。三男から四男に経営権が移ったのだ。

文顯進会長が2010年初め、統一教と関連した要人を理事陣から解雇した後、ワシントンタイムズの経営危機が深化し、昨年11月統一教が1ドルでワシントンタイムズを買い入れた。

「文国進理事長が支援金を絶ったので新聞社事情が悪化した」というのがUCI側の主張である反面、統一教財団は、「支援金を送ったがお金を他の用途で使った」と反論する。このように兄弟は随所で衝突している。

表面に現れた兄弟間反目の大綱は財産争いだが、「ポスト文鮮明」時代をめぐるヘゲモニー争いがその本質にある。「後継者争い」というよりは文鮮明総裁を「信じる」人々に対する今後の影響力をめぐって争っていると見るのが正しいようだ。後継者が公式に確定したので、これを戻すことは難しい。

文国進理事長は宗教としての統一教を強化しようとする。教会の正式の名前を統一教に変えたし世界平和統一家庭連合という名称を使わないことにした。文顯進会長は宗教の枠組みを抜け出してなされる「統一運動、ユニフィケーション ムーブメント」が文鮮明総裁の意志だと主張する。統一教財団ではこのような活動を公的資金を浪費する行為と見ている。

文国進理事長・文亨進世界会長兄弟が強者でありつつ主流であり、文顯進会長は弱者でありつつ非主流だ。非主流は逆転を夢見る。「文顯進グループ」は後継者に指名され注目を集められなかったが、窮極には自分たちの路線が認められると期待する。それと共に「底辺の民心が変わっている」と考える。

主流は非主流がこれから自分たちの影響力を侵害することを憂慮する。文顯進会長のGPF活動のせいで文亨進会長が任せられている統一教会の海外力量が打撃を受けた。

世界各国で主導権争い

兄弟間ヘゲモニー争いは米国を含んで世界各国で起きている。主な様相は主流が非主流に是非を問いかけたり攻撃したりすることだ。統一教は昨年11月15~19日「UCI関連教区巡回」と名前をつけた行事を日本6都市で進行した。「新東亜」が入手した統一グループ文書は、巡回結果を次の通り要約した。

△巡回中、国進様訪日、梶栗会長の確実な郭錠煥会長サタン宣言

△全日本300人公職者の郭錠煥会長サタン宣言

△日本食口の50%は郭錠煥会長が誰なのかよく分からないが、確実に郭錠煥会長の背信とサタンになったことを理解

△食口たちがUCIおよび郭錠煥会長との関係断絶、およびEメール、手紙拒否

△この危機の時代を克服するために絶対信仰を決意、絶対訓読

統一教財団の日本教会に対する影響力は外観上、強固なものと見られる。日本は統一教の教勢が韓国より大きく、信徒が出す献金も韓国より多い。統一教が長い間、力を入れた第三世界国家では文顯進会長の影響力が強い。アフリカと南米でも葛藤が起こっている。

「兄弟が和解しなければならない」と言う中立的統一教牧会者や信徒の間では、「後継者が決定されたのだから頭を下げて統一教会に戻ってこなければならない」という見解と、「強者が弱者のものまで奪おうとする」という意見が交差して出ている。

統一教は宗教であり企業である。韓日海底トンネルのような国際的規模のプロジェクトを推進する、国内外に多数の企業を保有した企業集団であり宗教団体だ。宗教色を脱いだ文化言論教育スポーツ分野で多様な活動を行いながら社会的影響力も育てて来た。

統一教は今まで異端是非をはじめとする外部の攻撃に一糸不乱に対応してきた。そのような統一教が二つに分裂して見苦しい姿を演出している。今から二兄弟の話を聞いてみよう。

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「このままならば韓鶴子氏が実質的教主であり実権者になる」

兄弟間争いでどちら側にも入らない人士たちは、黄善祚天宙平和統一連合(UPF)韓国会長に対する期待が大きかった。

「2月、文鮮明総裁が黄善祚会長を中心に立てなさいと言われた」という話が信徒たちの間で出回る時、これらは鼓舞された。

統一教の財政権と人事権、宗教行事関連の実権が文鮮明総裁の手を離れている状況で、彼が黄善祚会長を通じて親政復帰を試みたというのが彼らの説明である。

黄善祚会長は彼らの期待に符応することはできなかった。彼は5月2日、「真の子女様に心配をかけたことに謝罪する」、「文国進理事長に謝罪申し上げる」、「業務推進時過失があったし透明性を確保する」という内容が込められた誓約書に署名した。

中立を標ぼうした人士たちはこの誓約書に「屈辱」という単語を取ってつける。黄善祚会長が白旗投降したということである。

統一教のある幹部は、「文鮮明総裁に外側世論を伝達する最後に残ったルートが消えた」と言いながら惜しんだ。彼は、「このままならば実質的教祖であり実権者は韓鶴子女史になるものと見られる」と展望した。

統一教は信徒たちを対象に、「真の父母様生涯路程摂理史講義」を進行している。この講義の結論は「韓鶴子女史は神様の夫人」「文亨進会長は摂理的な後継者」というものである。

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